2025/5/7

紫外線は肌のDNAを傷つける

  老化は自然なプロセスですが、その変化に個人差が生じる根本的な原因の一つが、紫外線によるDNAの損傷です。あらゆる肌の悩みの原因となるDNA損傷とは、肌とどんな関係があるのでしょうか?
 生物の細胞はそれぞれに、タンパク質を合成するためのプログラムがインプットされたDNAを持っています。紫外線を浴びると活性酸素によってDNAは傷つけられ、タンパク質の再生にエラーをきたし、老化現象や病気の原因になります。活性酸素によって細胞が酸化すると、これを抑えるためにメラニンが過剰生成され、皮膚細胞のターンオーバー、コラーゲンの合成なども正常に行われなくなります。それによって、肌のバリア機能が低下し、シミやしわ、たるみといった肌トラブルが引き起こされます。新陳代謝が活発な若いときに受けた紫外線は、一見回復したようにみえても蓄積されていて、肌ダメージとなっていつの間にか現れます。日射しを浴びた後は意識的にビタミンA、C、Eを取り入れましょう。肌の生まれ変わりのリズムを整えることはシミを排出するだけでなく、活性酸素対策にもなります。
 
 
次回のブログでは、日焼け前後のケアをお伝えいたします。