2025/7/4

光老化のメカニズム

UVAとUVBの違い
紫外線は可視光線、赤外線とともに太陽光を構成している光の一つで、波長が異なるUVA、UVB、UVCの3種類で構成されていますが、実際に地表に届いているのはUVAとUVBです。
 
UVAは紫外線の約9割を占めています。エネルギーは弱いですが波長が長いため、室内にいても窓ガラスを通して肌の真皮層までに届きます。そしてコラーゲンやエラスチン、それらを守る線維芽細胞にダメージを与えて弾力を失わせ、シワやたるみを引き起こす原因となります。
 
UVBは波長が短く、表皮で吸収されるので真皮層までは届きませんが、エネルギーは絶大です。日焼けでやけどのような赤い炎症を起こしたり、DNAに作用して皮膚がんの原因にもなります。そのため、細胞を守るための防御機能として、表皮の色素細胞(メラノサイト)を活性化させてメラニンを大量に生成して、シミ、そばかすの原因をつくります。
 
どちらも季節によって地表に降りそそぐ量は異なり、4~8月がピークとされていますが、1年中絶えず届いていることには変わり有りません。晴れの日が100%だとすると、曇り約60%、雨の日約20%がとどいています。そして蓄積されて光老化がすこしずつ進行します。